昨年、11月の初旬に、私もじゃもじゃ宛てに株式会社ハウインターナショナル様から1本のメールが届いておりました。
Amazon EC2を活用したSaaS型サーバ監視システム「Nubium Sentinel」というサービスを使ってみませんか?というものでした。
過去に、Amazon EC2に関する記事をいくつか書いていたことから、ご紹介いただけたのだと思います。
すいぶん経ってしまいましたが、最近ようやく、まとまった時間が取れましたので、Nubium Sentinelを試してみることができました。
Nubium Sentinelには、
- サーバリソースの使用状況監視
- サーバ死活監視(ping)
- HTTP監視(BETA)
の大きく3つの機能があります。
メインは「サーバリソースの使用状況監視」で、CPU、Memory、Disk、Networkの状況を監視する機能です。
詳細はこちら
この機能は、サーバにモジュールをインストールする必要があります。EC2用とLinux用の2つの導入手順がありました。
詳しくはNubium Sentinelの「導入手順」をごらんください。
また、死活監視では閾値をこえると、アラートメールを送信する機能もついてました。
監視対象のサーバは、現状ではLinuxやUNIX系のOSが対象となるようです。また、Amazon EC2で運用中のサーバの監視もできるようで、Amazon EC2のようにクラウド上にサーバを配置するということに、不安を抱えるユーザに対してのNubium Sentinelの売りだと思います。
flashcastでは、Amazon EC2で運用しているサービスは現状ありませんので、当ブログサイトを運営しているサーバに対して、サーバ死活監視(ping)とHTTP監視(BETA)の2つを導入してみることにしました。
サーバ死活監視(ping)
まず、こちらから管理者機能にログインします。
次に、「設定」メニューから「サーバ設定」を選びます。
監視するサーバは5つまで登録できるようです。
PCマークのアイコンをクリックすると
登録画面が表示されます。
必要な情報を入力して、追加ボタンをクリックします。アラートメール設定は、とりあえず「パターン1」を選択してみました。
アラートメールのパターンの内容は、となりのヘルプマークをクリックすると意味が表示されます。
ちょっとわかりづらいかもしれませんので、機能説明の方にもあった方が良いような気がしました。
登録が完了すると、一覧に表示されるようになります。登録直後はPingが準備中マークになっていました。
サーバ死活監視(ping)の設定はこれで完了です。
HTTP監視(BETA)
HTTP監視(BETA)は、登録されたWebサイトをHTTPのHEADメソッドを使って監視する機能です。HEADメソッドを利用しているのでHTTPのレスポンスにメッセージボディが含まれません。なので、Google Analyticsなどのアクセスログ解析ツールを使用しても、ログがカウントされません。
詳しくはNubium Sentinelの「HTTP監視サービスBETA」をごらんください。
では、早速使ってみたいと思います。
「設定」メニューから「HTTP監視サービスBETA」を選びます。
監視対象サイトのURLを設定します。
HTTP監視対象一覧に表示されるようになります。
HTTP監視(BETA)の設定はこれで完了です。
監視間隔
5分毎に登録されているサイトの監視を行います。
サイトからのレスポンスが10秒以内に返って来ない場合は、再度サイトにリクエストを発行します。
3回続けて10秒以内にレスポンスが帰って来ない場合はタイムアウトと判断します。アラートメール
監視対象のサイトのレスポンスのステータスコードが2xx以外の場合は、
登録されているメールアドレスにアラートメールを送信します。
異常があったときには、アラートメールが飛んでくるようです。メールが来ないことを祈ります。
サーバ死活監視(ping)の結果確認
サーバ死活監視(ping)の設定直後には準備中になっていましたが、HTTP監視(BETA)の設定が終わり、再度確認すると、監視中になっていました。
この設定をしたのが2010/2/27で2010/3/5に確認したところ、異常は発生していませんでした。
よかったよかった。
考察
24時間365日稼動するサービスの運営では、死活監視は重要な運用の1つです。その際には、当然監視する側の仕組みを作る必要がありますが、Nubium SentinelのようなSaaS型のサービスではその必要がありません。Nubium Sentinelの導入後、即、死活監視を開始することが出来るようになりますので、非常に便利なサービスです。
戦略的には、ユーザ数を増やすことを目的とするのなら、ping監視については無料で利用させ、サーバリソース監視の方をオプションでの有償提供するというのもありなのではないかと思いました。
また、Amazon EC2ユーザをターゲットにするなら、サーバモジュール導入済のAMI(Amazon Machine Image)を公開されるのも良いかもしれません。
要望が1つあります。
アンインストールの手順が欲しいですね。
あ、あと、自前のサーバと違って、自由に設定を変更したり、モジュールを導入したりできないという制限の多いレンタルサーバなどでも、「サーバリソースの使用状況監視」ができるようになると素敵だと思います。
次は、Amazon EC2への導入にチャレンジしてみたいと思います!