久しぶりに、7月1日、7月2日と続けてセミナーに行ってきました。
そこであらためて、強く感じたことがあります。
※ かなり主観が入ってますので、不愉快に感じられたら申し訳ありません。
これからスマートフォン関連のビジネスに参入したいと考えているのであれば、NativeアプリではなくWebアプリをやるべきだ!
ということです。
スマートフォン関連のビジネスというと、少し語弊があるかもしれませんが、少なくともAndroidをターゲットとした場合には、大きくは外していないと思います。
この2日で、こちらのセミナーに参加してきました。
- 7月1日:SIG Startups|インターネットビジネス支援プロジェクト Startups2011
- 7月2日:「Android デベロッパーラボ 東京 2011」開催のお知らせ – Google Japan Developer Relations Blog
前者は、起業家向けのセミナーで、後者はデベロッパー向けのセミナーですが、どちらにも共通しているのはスマートフォン(特にiPhone、Android)を題材にしたものだったというところでしょうか。
ちょっと話はずれますが、数ヶ月前からAndroid OSとChrome OSの2つのプラットフォームを抱えるGoogleの戦略、というのがインターネット上でも話題になり始めたような気がしていました。
(もちろん、それ以前にもあったかもしれませんが、私はあまり気にしていなかったのかあまり目にしていませんでした)
そして、2011年のGoogle I/Oで、Chrome OSのノートPCの発表がありました。
Google I/O 2011 まとめ:Music、次期Android、Chromeノートなど
その頃から、この戦略のゴールはどこなのか?気になり始めていましたが、あるときTwitterのタイムラインを眺めていてふと思ったことがありました。
GoogleのプラットフォームビジネスのゴールはWebなのだと。そして、Android、Chorme OSは手段でしかないのだと。そして、最終的に自ら提供しているGoogle Appsの様なWebサービスに入るための入り口をたくさん設けているだけなのだと。
それが今日、確信に変わりました。
GoogleはAndroidアプリのUIとWebサービスのUIを統一する方向に動いているのです。
こちらは、「Android デベロッパーラボ 東京 2011」開催のお知らせ – Google Japan Developer Relations Blogの説明の中でも、例にあがっていたものです。
Android 3.0 Honeycombには、Action Barという便利でかっこいいUIが利用できるようになりました。こちらです。
Google I/Oのイベントでも使われたアプリのAction Barです。
一方、最近変更されたGoogleのWebサイトのトップの部分が、こちらです。
背景色、ラベルこそ違うものの、コンセプトは同じようです。実際に、そのように説明されてもいました。
WebアプリのUIがNativeアプリのUIと遜色無くなるように、お互いがお互いをよりよくするためのポイントを模索しているかのようにも見えました(かなり偏った見方をしている部分もありますので鵜呑みにしないように)。
これは一例ですが、節々にそう思わせる事例があったように思います。
なので、JavaやObjective-Cの経験がないエンジニアが、制約のある中で、苦労して違う世界のお作法を覚える必要はあまり無いと私は思うのです。
例えば、AdobeのFlashなどでAction Scriptに携わっているエンジニアです。ここ最近リリースされたばかりのAdobe AIR 2.7では、スマートフォン対応が強化されているようですが、AIRでiPhoneアプリやAndroidアプリを開発して参入していく必要は全くないと思います。
参考:Adobe AIR 2.7 開発者向けリリースノート
つまり、何が言いたいかというと、私のようにWebに関わる仕事をしてきたようなエンジニアはそれまで培ったWebのノウハウが活用できる世界(Webやブラウザ上)で、それまでやってきたことを突き詰めれば良いのではないか、ということです。
※ もちろんその分野を知るための手段や、勉強のためにやるのはとても良いことだと思います。実際に私もやってます。
弊社でもAdobe AIRでAction ScriptをやっているのでAction ScriptでiPhoneアプリが開発できる、ということで夢を描いた時期もありますので、こんなことを言うのも気が引けるのですが。
そのキーワードとなるのは、やっぱりHTML5じゃないかなと思います。AndroidでもChrome OSでもインターネットを閲覧するのはChromeなのです。(2011/8/11 追記 大きな勘違いをしておりました。AndroidのブラウザはChromeではありません。思い込みで書いてしまいました。失礼しました。参考文献:なぜAndroidのブラウザはChromeでないのか?)
今更何をいっているんだ、当たり前なことを言うなという意見もあるかと思います。また、そんなことはない、そんな方向に進むことは無いという意見もあるかと思います。何かご意見あれば、コメント等いただければと思います。